高校に行かず大学に合格する方法

高卒認定試験に合格すれば、誰でも大学受験が可能です。

文部科学省が定めた「高等学校卒業程度認定試験 (通称:高認試験)」という制度があります。平成16年までは、「大学入学資格検定(通称: 大検)」と呼ばれていた制度です。
高校にまったく通わない人でも、高認試験にさえ合格すれば、大学受験の資格が得られます。
つまり、高校に行かなくても、大学卒業を最終学歴として持って生きていくことができます。社会が求めてくるのは「最終学歴」ですから、たとえば通った高校が合わずに辞めてしまったとしても、挽回のチャンスはまだまだ残っています。

高校に通うよりも、自由で効率的な制度ともいえます。

高卒認定試験は、最少で8科目を受験し合格すれば、高卒認定(=大学受験資格)を取得できます。
試験は、毎年8月と11月にあり、受験した全科目をいっきに合格する必要はなく、合格点をとれた科目は以降「合格済み科目」としてカウントされ、マイペースで合格科目を積み上げていけばよい制度になっています。
難易度も、高校2年生の学力(進学校なら高校1年生の学力)がしっかりあれば合格できるレベルです。ということは、高校1年生(15才or16才)の時点で、必要科目全科目を合格してしまえば、その時点で「高校卒業」の認定を取得することになります。
日本では飛び級制度がありませんので(千葉大など一部実施している大学もありますが)、仮に高校1年生で高卒認定を取得したとしても、大学を受験できるのは18才まで待たなければなりません。しかし、高卒認定さえ早々に取得してしまえば、あとは自分が志望する大学の受験に必要な科目だけを集中して学習することができます。その意味では、むしろ通信制の高校に通うよりも“自由”で“効率的”な制度ともいえます。
「新しい海」には、高認試験を経由して大学進学を目指す学生たちが、何人もいます。